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ある程度「ベテラン」の域に達した選手は、一部の幹部候補生を除き自動的に放出していくというのは、人件費の面から考えても経営判断としては妥当な選択だろう。 だがその引き合いに、形を繕う為に連れて来られる選手には酷な仕打ちに違いない。 金石は日ハムの救援エースになったが、広島を1年で解雇された津野は中日、ロッテと渡り歩いてもついぞ「19歳トリオ」時代の輝きは甦らず、ゴルファーに転じた。 立花も悲劇の選手だった。19歳の3番打者として3割の常連でありながら年々試合出場の機会が減っていったのは、旧ライオンズ出身だったのが影響していないとは言い難い。 漸くこの年阪神に出たが時既に遅し。翌年には台湾にまで出かけていったが往年のバット・コントロールは甦らなかった。 その他、オリックスが巨人の勝呂、高田を獲得。前年の栄村らとともに土井監督の「V9病」と揶揄された。 日ハムは島田直を出し、ロッテ時代に15勝した経験のある石川を獲得して大損した。 またオフに大洋からダイエーに移った新浦は6月にヤクルトへ。優勝して引退と忙しい最晩年を送っている。 |