86オフ〜87シーズン中
|
稲尾退陣、引退直後の有籐監督就任で落合の去就が注目の的に。ロッテ側が放出を容認し当初巨人入り優勢と伝えられたが、星野監督誕生で本腰を入れた中日が逆転獲得。 救援エースの牛島を含む3投手を供出した中日は、翌年開幕直前まで他球団をお払い箱になった投手漁りを続けることになるが、この内、森口(前南海)、西井(前ロッテ)は一応の戦力となったのだから分からないもの。 またシーズン中に阪急から獲得した岩本は後年一塁コーチの名の下に乱闘要員として活躍している。 他では西武が前年に引き続きベテランを次々と放出。広岡→森の政権交代以降、若手中心に体質改善を進めている様が伺える。 韓国で自信を取り戻した新浦は大洋に復帰。年々痩せていくその相貌に悪い病気ではないかとの疑いも持たれたが、引退後に糖尿病であったことが明らかになり、改めて「野球と医療」の関わりが注目されることになる。 またシーズン中にひっそりと移籍した西山(南→広)が、後にレギュラー捕手となったのは、広島にしては珍しく良いお買い物だった。 2000本安打目前であっさり巨人を回顧された加藤英は、年俸3分の1で南海が拾う。門田とDHを分け合いながら名球会のブレザー獲得と引き替えに引退したのは、 内角を左に流す「窮屈なバッティング」の名手だっただけに哀れを誘った。 後に日ハムの打撃コーチに就任したところを見ると、上田利治氏とは和解したのだろう。 |