85オフ〜86シーズン中
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南海がベテラン新井の放出を決め、左の代打を求める巨人が触手を伸ばしたが、近鉄で浮いていた加藤英の獲得が決まり新井は宙に浮く形に。そこで年明けに如何にも不釣り合いながらウルトラマンに登場した「ザラブ星人」似の山口との交換トレードがまとまった。南海は新井を限界と見た訳だが、近鉄で首位打者になり更に2000本安打達成と、これ程の読み違いもないだろう。 一方、加藤英はわずか35安打で1年で解雇。巨人は広岡監督の退団で放出の決まった西武・高橋直も獲得したが、40歳を超える投手がイースタンの優勝争いに登板している姿は奇異に映った。 契約更改でアップを要求して席を立ったら次回の交渉ではクビになっていたという個人事業主の最たる悲哀を味わった前阪急・木下も活躍には至っていない。 既に前年に定岡との交換が決まりながら、近鉄行きを拒否した定岡の引退で1年遅れで漸く獲得した「長年の恋人」有田の活躍が救いだったろう。 高田構想から外れた日ハム・柏原が阪神へ。内外野何処でも守れる器用さが返って徒になった感がある。 |