81オフ〜82シーズン中
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西武、南海間で同一リーグ間には珍しく主力級の2対2トレードが成立。広岡監督はフロント主導の、とくに山村放出に怒りを隠さなかったが、獲得した2選手が優勝の貴重な戦力となったのは間違いない。むしろ前年2勝で38歳の山下をどう評価したのか、南海の判断が疑問視される。 西武は更にシーズン中には広島で燻っていた高橋直を獲得。交換相手の古沢もセに戻り再起し好トレードの見本となった。 早稲田で谷沢(後中日)、安田(後ヤクルト)らと同期の小田は、ヤクルトでは大杉、日ハムでは柏原と連続で大物選手の見返りとなったが、この年4球団めの近鉄へ。75年の日ハム時代に白と首位打者を争って惜しくも破れた頃がピークだったか。トレードに翻弄される野球人生だったのは不運。 阪急へ移った藤城はロッテ退団後、「敏いとうとハッピー&ブルー」のボーカルに迎えられた。巨人コーチに復帰した際は「唄を教えるのか」と訝られたという。 また阪神は既に現役引退を表明していた日ハム・宇田を譲り受けたが1年後には韓国プロ野球へと海を渡られてしまう。6月には元エースの上田次が南海から復帰したが嘗ての面影は無かった。 なお日ハムへ移った野村克彦はダン(克晃)の弟で現・ケニー。ともに克也氏の実子でなく沙知代夫人の連れ子だが「克」の字が付いているのが不思議だ。 |