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2年連続日本一の広島が早々に江夏放出を決定。高橋里も出し、日ハムで大沢監督と軋轢の生じていたエース高橋直と地元広陵高出身の佐伯を復帰させたが大失敗に終わった。江夏と高橋里は名立たる犬猿の仲で出す広島側が二人一緒の移籍を薦めなかったというが、これは日ハムの勝ち。 高橋直は1年半後に西武に移り復活するが、広島球場の「江夏コール」には辟易したという。一方、江夏がリーグを跨いでの3年連続最優秀救援投手に輝いた日ハムは東映時代62年以来のリーグ優勝を遂げ、翌82年には高橋里も防御率1位に輝いている。 相変わらずの商売下手は中日。限界と見て放出した井上弘が日ハムの代打の切り札となり、解雇した佐藤政は大洋の貴重な左の中継ぎとして生き長らえた。二人とも5年以上現役を続けたのだから誤算だったろう。 またキャンプ後、西武は新外国人テリーを獲得。余ったタイロンが南海に廻り、代わって元ドラフト1位の名取が西武へ。ノンプロのエースもプロでは儚かった。 パばかり4球団目の白は韓国プロ野球誕生とともに監督兼選手として移り4割打者に。姦通罪で逮捕も再婚後、球界に復帰したことは朗報だ。 開幕後に福間−深沢の交換が行われたが両者とも長く活躍したのも喜ばしい。 なお元巨人で退団後米3Aに所属していた小川が広島へ。大リーグ入りこそならなかったが現在の米国挑戦ブームの先駆者として意義は大きい。小川は広島退団後もメキシコ・リーグに参加するなど野球の旅を続けた。 |