|
前年5位の巨人が75年オフ以来の積極的な血の入れ替えに着手。3000本安打目前の張本をロッテに引き受けてもらい、併せて3対2のトレードを敢行したが、古賀は新人王当時の球威を取り戻せず。柳田・笠間の二人に代わる永本も期待外れに終わり散々だった。永本は翌年阪急に帰るが、戻ってきたのは柳田ひとり。笠間の丸損となった上、今度は永本が15勝を挙げるなどチグハグさが目立った。 元イースタン4冠王の庄司がようやく働き場所を得たことがせめてもの救いだが、門田(南)獲得に失敗し、オフに就任したばかりの青田ヘッド・コーチが舌禍事件で年明け早々に退団。3位に終わり、長嶋辞任、王引退の時代の転換期を迎えた。 またブレイザー阪神はヤクルトを自由契約になったヒルトンを採用。ところがドラフト1位の岡田をベンチにおいてのヒルトンのスタメン起用は阪神ファンの囂々たる非難を浴び、フロント主導の新外国人(ボウクレア)獲得に反発しブレイザーは退団。前年に続き「オヅの魔法使い」こと小津球団社長の言動がスポーツ紙に踊った。 阪急へ放出された松本幸は相変わらずの早投げで二桁勝利をマーク。中日はまたしてもトレード下手を実証した。 一方、日ハムの宮本は自ら自由契約を勝ち取り目出度く4球団目の大洋入りとなったが、目指す対12球団勝利は実現出来ず仕舞いに終わった。 |