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前年の高橋解散に続き「東京にパ強豪球団を」の名目の下、経営は永田大映・選手は毎日主体の「大毎オリオンズ」が誕生。 併せてこの年から支配下選手が50人に減少されたため、大毎は前年に続き4選手を近鉄に供出。5位東映も合併効果で坂本、小森ら主力級を狙ったが、映画会社同士の面子も絡み左腕山本とベテラン筒井に留まった。 千葉獲得が翌年にズレ込んだ近鉄は他に引退後、同志社大教授になったが縊死した渡辺を阪神から獲得。両球団で西鉄・大下獲得合戦が再燃したがこれは果たせず。 また合併余波は高橋−大映−大毎と移った佐々木信也で、新人で150試合全イニング出場した逸材はシーズン後に退団、 慶応ラインで水原巨人入りも土壇場で頓挫し26歳の引退は惜しまれた。日本初の専業野球評論家として後年、 プロ野球ニュースの顔となったのは有名だろう。 その他、広島は選手層の厚い西鉄では出番の無かった鵜飼・大和田を得て見事戦力につなげた。 また「藤村排斥事件」から1年、詰め腹を切らされた前監督藤村富美男が現役復帰。終身打率3割を割る直前にバットを置いている。 |