※2:独立リーグ経て ※3:米オリオールズ,カブス経て ※4:合同トライアウト経て ※5:米カブス,レンジャーズ,独立リーグ経て | FAと自由契約に収斂する構造は変わっていないが、 プロ野球を宣伝としての必要経費であるよりは、ビジネスそのものとして収支均衡を図る経営姿勢が 定着してきたのであろうか、人身御供にしろ金銭にしろ大型の補償を伴うFA移籍も成立し難くなり、 逆算して年俸の高い選手は迂闊にFA「宣言」し難い状況すら生まれつつある。 実際、補償なしCクラスの高橋聡が中継ぎで機能し、大枚叩いたAクラスの今江が怪我もあり期待外れ とあらば、益々高い買い物には手を出さない傾向は強まろう。 一方で、Cクラスの木村昇は買い手が付かず西武がテストの上で減俸、身請けしたが一年で解雇 とは厳しいものである。FAの活性化を企図して2008年に施行した新制度だが、 今後は、米国におけるFA導入の引き金となったフラッド選手に倣い、敢えて年俸を下げてから FA移籍に臨む選手すら現れてくるかもしれない。 自由契約市場では25%超の減俸を突き付けられて移籍の道を選択した坂口、とトライアウトから復活の 鵜久森のヤクルト勢が勝ち組。 外国人では"Gaijin Haeven"過ぎて枠が足りなくなったか、何故ソフトバンク手放したのかが不可解な スタンリッジは延べ四球団目のロッテでも好成績を続け、 逆に巨人に走ったクルーズは二年目は外国人枠から二軍暮らし、シーズン中に楽天に拾われたがそのまま帰国 と明暗を分けた。 洋行帰りも故障が危惧された和田は復活したものの、実兄がGMを務める地元の四国リーグ高知で 半年待機した藤川は、客寄せには貢献したろうが流石に旬を過ぎていたか。こちらも悲喜交々である。 |