※2:台湾、独立リーグ等経て ※3:育成選手として ※4:米ブレーブスより ※5:米レッドソックスより ※6:米ヤンキースより | V逸読売が「清武の乱」によるGM交替もあり、「育成の巨人」から再び「FAの巨人」に回帰し、 杉内・村田に加えパ最多勝のホールトンまで強奪する金満振りを発揮。ただおかげで鶴岡や自由契約を 要求した高橋など外様の中堅どころが一斉に反旗を翻したのは、巨人ブランドの衰えと言えなくもない。 一方、日本一のソフトバンクは渡米した和田を含む主力三投手が散逸、補充は西武からの帆足程度で、 杉内退団の元凶とされ辞任した小林取締役の名誉回復には若手の台頭が必須だろう。 経費節減が功を奏し過ぎた最下位ロッテもフロントが一掃され、前年途中に不可解な放出劇に及んだ 大村を買い戻したが、鶴岡、小池も含め出戻りFAが続出したのは新たな潮流か、 或いはネットビジネスに横槍が入って遅れた球団譲渡と工藤監督兼選手が白紙になり補強に出遅れた 中畑DeNAの場当たり戦術故か。渡米を目論んで自由契約となった真田の巨人復帰も 交換相手の鶴岡見合いの出来レース感も強いが、村田・ラミレスの四番交換の結果や如何にだろう。 また落合監督の"勇退"した中日には古希の高木OB内閣で山崎、更には米国で尾羽打ち枯らした 川上が復帰。楽天は米韓を渡り歩いた門倉と秤に掛ける形で星野門下の下柳を採用、 ヤンキース史上最悪の買物と化した井川は元上官の岡田オリックスに身を寄せと、 良くも悪くも"絆"を感じさせる人事が相次いだ。 総じて東日本大震災で開幕が遅れ、ストーブ・リーグの開幕もズレ込んだためトレードは少なく、 毎度活況を呈す自由契約市場もトライアウト経由は少数だった。 また全世界的な不景気もあり、ダルビッシュこそ40億の高値で売れたが、岩隅は前年ポスティング時の 条件より大幅に年俸を減らし、ポスティングの青木はテストの末の渡米、中島(西)は合意に至らず 残留となった。 おかげで西武は帆足の補償を金銭に切り替える余波も生じたが、FAのミンチェらセコハン外国人の異動は盛んであり、超一級品を除き、 日米の住み分けが固まってきたということか。シーズン途中にはオーティズも外国人選手では白、フェルナンデスに 次ぐパ・リーグのみ4球団在籍を達成。巨人が再雇用したエドガーが日本一に貢献したのは 究極の意外性の発揮だったろう。 なお6月に楽天入りした藤田は翌13年にはレギュラーとして優勝に貢献、横浜のチグハグ振りを 色濃くする結果となった。 |