※2:合同トライアウト経て ※3:育成選手として契約,昇格後ユウキに登録名変更 ※4:04年までダイエー、米大リーグ経て ※5:解雇後メッツにて大リーグ昇格 ※6:身体検査により契約不成立 ※7:米大リーグ経て | 最大の目玉となった横浜・三浦が阪神入り濃厚と伝えられながら最終局面で残留を選択し、 清水・小野といったロッテ勢も名乗りを上げず、米国行きを希望しながら当初見込み通りヤクルト初の FA獲得に落ち着いた相川が注目を浴びる程にFA市場は比較的穏便であったが、 制度改編により球団内の年俸順位11位以下の選手は無補償となったため、 二年前に中日に拾われた中村紀があっさり楽天へ、38歳になる野口が横浜へと 頭数は一応華やかであった。 端から国内球団は歯牙にもかけなかった川上、上原は金融不況の煽りか果た又日本人選手自体が 少々食傷気味か年明けまで決定が遅れ、入札の三井(西・投)は買い手なく残留、不惑の高橋建も マイナー契約に留まった。 一方で外国人の国内移動は今年も盛んで中村紀に押し出された形のフェルナンデスはオリックスへ。 パ・リーグばかり四球団とは外国人では白(登録は日本人選手扱い)以来だが、そのお粗末な 守備力故であるのは明白だろう。オーナー自らセコハン外国人重視を宣言したオリックスは 前阪神のボーグルソンも獲得。かんぽの里同様にお買い得となりますか。 交換トレードは相変わらず少ないが日ハムが守護神ながら外国人並の年俸に値を上げた マイケル中村を放出、怪我と不倫問題ですっかり巨人の余剰戦力と化した二岡を獲得したが 左腕・林の出来如何では日ハム側にも十分利が出るのではなかろうか。 FA移籍した同士の出戻り交換になる村松・大村は非常に珍しいケースになろう。 リストラ好きの横浜は93年の再来とばかりにベテランを斬首。鈴木尚は引退に追い込まれたが 石井は広島に拾われる。再婚はお手の物だからもうひと花咲かせるか。 中一年の河原は中日に復帰。その中日首脳陣と揉めて解雇された元ドラフト一位の森岡は ヤクルトが身請けした。捕手転向での育成契約を蹴ったヤクルト・上原は投手として西武へ。 自由契約市場は例年通りの活況であったろう。 しかしながら最も注目すべきは井口の復帰ではなかったか。 元ダイエー・フロントの瀬戸山社長−石川副代表コンビと相通じ、更には重光オーナー、瀬戸山社長とともに 青学という学閥により、セカンド固定契約かつ将来の監督たる空手形の 大番振舞での凱旋帰国は、同時に日替わり起用の独裁バレンタイン監督への球団の決別宣言の意も果たしているとは 空恐ろしい。願わくば出戻りに相応しい活躍をわが国野球ファンの眼前に呈してくれんことを。 |