※2:米3A経て,テスト入団 ※3:育成選手契約 ※4:オリックスとの契約合意伝えられるも一転ソフトバンクと契約。パリーグ会長裁定、コミッショナー裁定経てソフトバンクに。 ※5:マイナー契約 | 巨人が又しても札束攻勢でラミレス、グライシンガー、クルーンと同一リーグから三有力外国人を浚い揃ってタイトルホルダーとなり奇跡の大逆転優勝を遂げた。 悲惨なのはタイトルホルダー二人を奪われたヤクルトで古田兼任監督の退任で石井一も西武に消え、素行不良が取り沙汰されていたとはいえ藤井も放出とすっかりこじんまりしたチームに変貌。日ハムGMから現場復帰の高田新監督の叡智を以てしてもスモール・ベースボールには限界があったと見える。 積極的に動いたのは関西の二球団で阪神はヒルマン批判以来出世コースから外れた感のある金村を中村で釣り上げたほか、DHのあるパ球団から引く手数多だった人気者の浜中を放出して平野を得るなど効果的な補強に努めた。 一方で最下位オリックスはローズ、清原に加えカブレラ、浜中、古木と華のある大砲ばかりを揃え、ここまで一貫すると寧ろ清々しさすら感ずるものの、果たしてコリンズ監督の趣向に見合っているのかが懸念されたが、7年連続の監督交替という事態に陥って仕舞った。 巨人退団後復帰が内定していたパウエルも年が明けると突然ソフトバンクとの契約を発表、すったもんだの挙句一旦はパ会長裁定で3カ月の出場停止の上ソフトバンク入りのお沙汰が下ったもののコミッショナーに提訴したらお咎めなしに"昇格"されて仕舞い藪蛇に。結果としてロクに戦力にならなかったのは寧ろ球界にとっては不幸中の幸いかも知れないが、毎年繰り返すが外国人選手の契約体系全体の見直しが急務であろう。 またロッテも小林雅、薮田が米国に、藤田を解雇と救援トリオYFKを解体、流石のバレンタイン旋風も一段落と相成った。 FA移籍の人的補償で伸び盛りの赤松や実績のある福地、岡本が移籍しており、彼等の活躍如何によってはFA市場全般への影響も少なくなかろうと注目されたが、結局は選手会主導で補償金の削減に落ち着いて仕舞ったのは果たして良かったのか果た又。 総じて交換トレードが活発だったのはこれも選手会の要望により戦力外通告の時期が統一され、平等性を求める余り却って球団の配慮による早期の解雇が叶わなくなったためもあろうが、福地を掠われ外野手枠に空きが出た西武が年明けに巨人を解雇された三浦を獲得するといった予想外の展開もあり、今年ももうひと花を咲かせる顔触れが生まれることを期待しよう。 しかし新外国人獲得が叶わずギリギリ七月末に選手契約されたとはいえ11年三球団目となる吉川を育成選手というのは如何なものか。前年の中村(中)といい少なくとも二軍のみ出場可の第二枠は員数フリーとするなどこちらも制度の再考が必要ではないか。 なお開幕後にトレード・外国人獲得期限が従来の六月末から一月延長され、「七月トレード」も2件成立したた。即物的な移籍が増加するという否定的な見解もあるが、球界活性化のひとつの方策として先ずは評価したい。 |