06オフ〜07シーズン中

選手 (団・守)選手 (団・守)備考時期
黒 田(巨・内) 無償(西・ ) 10
大 道(ソ・外) 無償(巨・ )  
佐藤宏(巨・投) 無償(楽・ )  
仁 志(巨・内)小田嶋(浜・内)
 金銭
 11
鴨志田(巨・投)
長 田( ・内)
 谷 (オ・外)  
遠 藤(中・投)自契→(ヤ・ )合ト※ 
高橋光(中・内)自契→(神・ )合ト※ 
吉 崎(日・投)
川 岸(中・投)
自契→(楽・ )合ト※ 
大須賀(巨・内)自契→(広・ )合ト※ 
 辻 (ロ・捕)早 川(オ・外)  
ウィット (元浜内)再来日(楽・ )  
三 沢(ヤ・投)自契→(中・ )合ト※ 
吉 田(ソ・投)自契→(オ・ )合ト※12
定 岡(ソ・内)自契→(ロ・ )合ト 
横 山(日・投)自契→(浜・ )合ト 
多 村(浜・外)寺 原(ソ・投)  
戸 部(ロ・投) 金銭(楽・ )  
石 橋(神・内)
内 田(ヤ・外)
自契→(西・ )合ト 
ガトームソ(ヤ・投)自契→(ソ・ )  
グリン(楽・投)自契→(日・ )  
ラロッカ (ヤ・内)自契→(オ・ )  
坪 井(日・外)自契→(日・ )※1 
ズレータ (ソ・内)自契→(ロ・ )  
高 波(西・外)自契→(楽・ )テスト
中 村(オ・内)自契→(中・ )※2
ローズ(元巨外)再来日(オ・ )テスト
金 沢(神・投)正 田(日・投) 
 FA移籍選手
小久保(巨・内)ソ・吉 武(投) 11
小笠原(日・内)巨・金銭  
岡 島(日・投)米Rソックス 12
門 倉(浜・投)巨・工 藤(投)  
 ポスティング
松 坂(西・投)米Rソックス 11
岩 村(ヤ・内)米デビルレイズ  
井 川(神・投)米ヤンキース  
 米への移籍
桑 田(巨・投)自契→米パイレーツ3A 12
 シーズン中
加藤康(ロ・投) 金銭(オ・ ) 
喜 田(神・内)山 田(広・外) 
シコースキー(元巨投)再来日(ヤ・ )  
アレックス (元中外)再来日(広・ ) 
ドミンゴ(元中投)再来日(楽・ )  
オーティズ(元オ内)再来日(ロ・ )  
木 元(日・内)
清 水( ・投)
萩 原(オ・投)
歌 藤( ・投)
  
平 下(ロ・外)吉 井(オ・投)  
※:合同トライアウト参加の上、当該球団のテストを経て入団
※1:戦力外も獲得球団なく再雇用
※2:1月に自由契約。春季キャンプにてテストの上、育成選手を経て契約。
 
 
 V逸の原巨人が再び陣容一掃、念願の仁志放出で原監督の東海大の後輩・小田嶋を獲得する一方で、 夫婦揃って休憩モードの谷に鴨志田・長田の若手を供出。既定路線で九州へ帰る小久保の代替はすんなり 小笠原に落ち着いたが、横浜とFA交渉がもつれた門倉にもついでに食指を伸ばしたら 人的補償に工藤を指名されたのは願ったり叶ったりだったのか、想定外だったのか。 それでも小笠原・谷の活躍で5年振りVを果たしたのは幸いだった。クライマックス・シリーズで あっさり敗退したのは画竜点睛を欠いたが。
 一方、大矢監督の復帰で年配路線に舵を切った横浜は門倉の、 またスモール・ベースボールの限界を悟り小久保復帰とともに重量級打線への 路線変更を図るソフトバンクは再契約交渉の見通しが立たなくなったズレータの穴を 互いに埋めようと試みた寺原・多村の交換は、伸び悩む寺原と怪我続きの多村の環境を変えるという 意味でも久々に成立した大型交換トレードの好例ではなかったか。 少々横浜側の出血ではとの指摘に対し、一年目は寺原に軍配が上がったが。

 勿論、FAと自由契約市場が移籍の大半を占める傾向は変わらないが、 目玉商品だった広島・黒田が早々に残留を発表し、当初は小笠原戦線への参入が囁かれた 中日もウッズの残留も相まって撤退と泰山鳴動して落ち着き、 注目を集めたのは三人のポスティングとなった。 中でも日本球界の至宝・松坂の60億円売却は交渉権獲得を確実視されながらレ軍に浚われた ヤンキースが井川に予想外の高値を付けるなど波紋を呼んだが、 西武球団の余りの喜び振りと、球団経費に充てると明言しながら親会社の赤字補填への 活用も囁かれ、大枚叩いた外国人投手はポンコツだったりと又もやチグハグ感が目立ち、 黄金時代の功労者、伊東政権はあっさり幕を閉じた。

 日本一・日ハムは小笠原・岡島が抜けて補強なし、 トライアウトに送り出した坪井は買い手がなかったため異例の再契約に踏み切ったが、 二年連続のリーグVとは立派なもの。
 また谷も放出したオリックスは提示額を不満としてFA市場に挑むも値の付かなかった 塩崎・日高を安価で再契約、中村は揉めに揉めた末に斬首に踏み切った。 限度額を超える年俸のダウン提示に自由契約を要求出来るのは選手側の権利ではあるが、 代理人との意思の疎通の巧拙こそあれ、球団が年が明けてなお退団に誘導したのであれば 謗りは免れまい。最終的には育成選手枠での中日入団と94年の中山投手に近い形でケリが着いたが、 その一方で一年間のブランクのあるローズを再雇用し立派に戦力になったのは 望外の成果ではなかったか。

 そのローズに触発された訳でもなかろうが、開幕後はセコハン外国人の再来日が相次ぐ一方で、 喜田(神→広)の如く埋もれた才能の発掘に至る事例が生まれたのは喜ばしい成果だろう。 移籍を直訴しトレード期限ギリギリで米大リーグ時代の恩師・バレンタインに拾われた形となった 吉井らオリックスの交換2件は不満分子の放出と揶揄されたが、 戦力には程遠かった。

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