※2:米メッツより。 ※3:米大リーグ(1年)、浪人(1年)経て、横浜のFA補償金権利の消滅を待って国内復帰。 ※4:米マリナーズより。 ※5:オフに解雇後、カブレラ選手骨折のため再契約。 ※6:打撃捕手として採用後、支配下登録。 ※7:打撃投手として採用後、支配下登録。 |
6球団で監督交代が行われた荒れたオフに相応しく巨人軍が史上最大の大補強。 ローズをタンパリング紛いで強奪するのみならず、如何にも不可解な「無償トレード」にて 小久保を手に入れた。フロントとの対立、右膝の回復度合など解説を付すことは可能だが、 要はダイエー球団存続の後楯は読売・渡辺オーナーということを端的に示す形となった。 巨人は引退セレモニーまで行った川相が原監督辞任で一転コーチ就任を蹴って中日へ、 入来には日ハム放出は代理人交渉要望のペナルティと難癖を付けられ、この過程で 「一年後の米ポスティング」という争闘に強気な要望付の移籍であることも明らかになったにも拘らず、 肝心の交渉を日ハム側に委ね高見の見物を決め込むなど、不手際が相次いだ。 尤も上原の代理人交渉を形式用件で代理人と認めなかったのは論外だが、 代理人が話を余計にややこしくしている部分もあり、 米方式をそのまま導入するのでなく、日本型代理人のあり方を今後模索していくこと必要はあろう。 なおロッテを退団した山本前監督を20年振りにコーチに迎え、 そのついでに前ロッテのシコースキーも獲得した。 パは奇しくも上位三球団が小久保・村松、松井稼、ローズと何れも主力打者を放出。 一方、日ハムは新庄改めSHINJOを得て札幌移転に花を添え、 ロッテはバレンタイン復帰効果で韓国の56本塁打男・李に加え、大学入学前(2年)に続き二度目の浪人生活を送った小宮山が復帰。 中でも最下位オリックスは球団史上初めてのFA獲得、GMに迎えた元阪神監督・中村勝弘のパイプで 阪神と2対2の交換のほか、ムーアも拾いDH制にも拘らず自慢の打撃にインセンティブを 付けるという話題作りも行った。このBクラス三球団の時ならぬ補強策は プレーオフ制導入の果実であり、現に日ハムとロッテが最終戦まで3位を争うなど、 制度の是非は兎も角、興業としては経営に貢献する形となった。 但し、オリックスは3年前の小川−進藤を再交換する予定が 進藤は横浜コーチに戻ったが、伊原監督就任で小川が宙に浮き、やむを得ず横浜が25%ダウンで 再契約するという一幕に始まり、山崎・具らが伊原との対立から移籍を要求するなど 内紛にも発展した挙句、合併問題だけが話題を呼びプレーオフにも遠く及ばぬ 「独自の戦い」が続いた。 その合併〜球界再編問題について言えば、 戦力を維持して経営が息詰まった近鉄とコストを切り詰めた結果戦力に支障を 来したオリックスの合併という選択肢は一義的には必然性のないものとは 言えない。即ち、スポーツ文化としての野球と興業としてのプロ野球に どう折り合いを付けるかが、不況下のわが国に問われているということか。 惜しまれるのは近鉄が開幕直前に発表後撤回を余儀なくされたネーミングライツで、 ロッテ、太平洋等の前例も多いだけに「業務提携」で押し切れば文句は付けられにくい筈だったが、 根回しも済まない内に報道が先行したのが計算違いだったか。 その他、FAでは阪神日本一に貢献した伊良部・下柳が移籍含みで宣言したが、 ともに渡米を睨みながら残留。下柳は横浜と争った末で新生・岡田阪神に朗報となると思われたが とくに伊良部は早々に職場放棄とまたミソを付けて仕舞った。 その阪神で早々にトレード要員となった34歳の川尻相手に25歳の前川を、 巨人には三澤も献上した近鉄は気前が良過ぎたが、二人とも奮わず鑑識眼は 誤りではなかった形。 年が明け高津が海を渡り、佐々木は家族問題から帰国。規約改正で昨年名球会入りした 二人がお国替えとなったが、ヤクルトは抑え転向の可能性のある五十嵐、石井の 契約がズレ込み、横浜は昨年も中日で抑え選任を主張してウェーバー移籍したお騒がせギャラードが トレード主張を再燃させるなど、余波は小さくなかった。肝心の佐々木が引退騒動で 横浜は山下監督退陣を早めただけだった。 なお柴田は3年連続のテスト入団。期待されながら成果が出ないのか、真価が出てないから 期待が膨らむのか判断に悩むが、左腕需要の大きさを物語っている(ラクトバチルス氏ご指摘)。 |