02オフ〜03シーズン中

選手 (団・守)選手 (団・守)備考時期
渡辺孝(元西捕)復帰→(日・ ) 
西 川(神・投)自契→(広・ )テスト10
成 本(神・投)
佐藤秀(西・投)
自契→(ヤ・ )テスト 
船 木(神・投)
原 井(西・内)
自契→(ロ・ )テスト 
土 井(ダ・投)自契→(オ・ )テスト 
石 毛(近・投)
柴 田(日・投)
田中聡(日・内)
早 川(ロ・外)
自契→(神・ )テスト 
井 上(浜・外)
代 田(ヤ・外)
自契→(ロ・ )テスト11
小 野(巨・投)
永 池( ・内)
中 浜(近・外)
吉川元( ・外)
  
島 田(ヤ・投)自契→(近・ )テスト 
関 屋(浜・内)自契→(ダ・ )テスト 
前田和(浜・投)デニー(西・投)  
ニューマン (ヤ・投)自契→(広・ )  
バルデス(神・投)ウェーバー(中・ )  
松 田(神・外)佐久本(ダ・投)  
坪 井(神・外)野 口(日・捕)  
鈴木健(西・内) 金銭(ヤ・ )  
波 留(中・外)酒 井(ロ・内)  
垣 内(西・外)椎 木(ロ・捕)
 金銭
  
ローズ(元浜内)復帰→(ロ・ )※1 
ペトラザ(ダ・投)自契→(巨・ )  
ペタジニ(ヤ・内)自契→(巨・ )  
笹 川(ダ・捕)陳文賓(台中信)※2 
山 田(神・捕)
伊 達( ・投)
下 柳(日・投)
中村豊( ・外)
  
久 慈(中・内)自契→(神・ )  
石井義(浜・内)
細 見( ・投)
中 嶋(西・捕)
富 岡( ・投)
  
ランデル (元ダ投)再来日(巨・ )テスト 
クルーズ (元神外)再来日(中・ )  
寺 村(ヤ・投) 金銭(近・ ) 12
伊良部(元ロ投)復帰→(神・ )  
鈴木郁(中・捕) 金銭(近・ ) 1
山 崎(中・内)平 井(オ・投)  
吉 井(元ヤ投)復帰→(オ・ )※3 
佐 野(元中投)復帰→(オ・ )※32
野 村(元巨投)復帰→(日・ )※33
大 塚(近・投) 金銭(中・ )  
 FA移籍選手
金 本(広・外)神・金銭 
若田部(ダ・投)浜・金銭 
松 井(巨・外)米ヤ軍  
 シーズン中
橋 本(神・投)吉田篤(ロ・投) 4
高 波(神・外) 金銭(西・ ) 5
笹 川(台中信)復帰→(ダ・ )※26
ギャラド(中・投)ウェーバー(浜・ ) 7
※1:2/19開幕前に退団。
※2:事実上の交換留学。
※3:米大リーグより。
 FAと自由契約市場というここ数年の傾向に加え交換譲渡も活性化されたオフは盛り沢山過ぎの感も。
 まず飛び出したのは2年目を迎える星野阪神で、幹部候補生の筈が頑迷なFA再契約拒否の方針を貫いた広島と喧嘩別れせざるを得なくなった金本を釣り上げ、 2年越しの坪井放出で日ハムと3対3のトレードを敢行、更に伊良部の都落ち帰国。ペタ争奪戦で巨人に敗れ、中村に逃げられの尻蕾みではあったが、 契約交渉のもつれからFA宣言しながら引く手無く残留した桧山が後半戦では4番に座るなど嬉しい誤算もあり、 大補強を18年振りの優勝に結び付けた。
 一方、屈辱のシリーズ4連敗で一挙に財布の紐が固くなった西武は東尾人脈を一掃。戦力ダウンでV逸→伊東政権誕生は筋書き通りか。
 またロッテは珍しく打力強化に絞った意欲ある補強を進めていたが、僅か1ヶ月でローズが退団。 レインズに始まりロザリオ、ライト、デストラーデら「再来日外人は働かない」ジンクスを更新するどころか、オープン戦前に逃亡とは2年前の年俸釣上げ、他球団移籍を睨んでの不透明な引退劇とともに 大いに汚点を残した。これにて法大の後輩・高代をヘッドに迎え背水の陣を引いた山本内閣も5年の長期政権に幕となる。

 しかし阪神とともにオフの主役となったのは今年も巨人だった。怪我人続出の賜物とはいえ折角若手の活用で日本一に輝き「何でも欲しがる長嶋」イメージが払拭されようとした所に 松井の米国挑戦でUターン、思惑通りにヤクルトを退団したペタジーニを外野守備、単独行動、オルガ夫人の三重苦付きで獲得したが、 阪神独走を許し視聴率も低迷、閉幕を前にフロントとの対立から原監督が辞任する大騒動に到ったのは興業としてのわが国プロ野球のあり方に警鐘を鳴らしたと見るべきではないか。
 セコハン外国人の再利用急増はアジア市場にも触手を伸ばす米大リーグの人材払底の証左とも言えるが、レオンは別格としてオマリー、パチョレックら数少ない成功例が阪神絡みだったことに 鑑みたのか、或いは山田監督の過剰な阪神対抗意識が災いしたのか、その中日にジンクス再来は来たらずシーズン半ばに監督解任。落合政権の誕生は名実ともに星野路線との訣別を意味することになろう。

 悲惨だったのは近鉄。愈々親会社の看板を外す前哨戦に当座の資金繰りのために中村、大塚の売却を図ったのが二人とも残留。これでアコムのシールを付けて戦うのでは 笑うに笑えない。中村がセで罵声を浴びるリスクを取るよりお山の大将を続けるという選択を採ったのは、パのレベルダウンをあたら証明する行為ではあってもひとつの判断だったが、 ならば渡辺オーナーに素行不良を注意されたり、星野を怒らせて球界人生の選択肢を小さくしたりする必要はなかった筈。 謎の音楽代理人氏が登場し、当て馬にしたメッツとの関係もこじらせ、挙げ句の果てに怪我でダウンと 市場価値を自ら半減させて仕舞ったのはお粗末だった。
 またポスティングで買い手の付かなかった大塚はキャンプ参加も拒否した末に、友好球団・中日が引き取ったが、 或いは野茂、石井以来騒動の絶えないフロントに問題があるのか、ゴネ得を許す土壌があるのか。
 勿論、渡米を狙った斉藤隆も好条件なく再契約に終わっており、米球界のサラリーキャップ制導入が本邦残留・復帰を促進した要素も否めない。 中でも前年FAで米移籍した小宮山は解雇後も横浜に国内拘束権があり浪人を余儀なくされたが、 1年を経てバレンタインとともにロッテ復帰とは解説席でも"現役投手"の肩書きに拘った甲斐があったというものだ。
 一方で、自由契約市場から井上(浜→ロ)、佐藤秀(西→ヤ)など主戦級にのし上るケースもあり、判らないもの。

 特筆すべきは柳川事件(S36)から長きを経てアマ復帰後のプロ再入団の解禁第一号として日ハムが渡辺を採用したこと。04年の札幌移転を睨み地元出身者の採用増を図るという事情が大きかったのだろうが、第一号が誕生した効果は小さくない。
 なお浜村・伊良部の米、竹田の韓国に次ぐ初の日台トレードは当初、内ノ倉が指名されたが引退、二転の末笹川に白羽の矢が立ったが、半年で帰国と相成った。

 マック鈴木のドラフト指名以降、年明け後にベテラン補強と、経費節減まっしぐらから唐突に軌道修正を試みたオリックスだったが、 開幕間もなく石毛監督解任、後任はレオン昇格でお茶を濁してシーズン最多失点記録を更新と 場当たり補強の失敗を強く印象付けた。 オフには院政の思惑外れた伊原前西武監督を迎えたが徒花は咲かなかった。

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